北京胡同―Beijing Hutong


「胡同(フートン)」とは中国語で「路地」とか「横丁」という意味である。
モンゴル語の音からきているらしい。
北京の胡同は有名でその起源は元代まで遡ると言われている。
現在では急速な都市開発により、多くの胡同が取り壊され次々と姿を消している。
そんな胡同の写真をいくつかご紹介しよう。


胡同の角で

男の子が一人、壁に寄りかかってこちらを見ている。なんでこんなところを写真に撮ってるんだろう?と思っていそう。




駐車禁止

門前不准放車」と殴り書きしてある家。丁寧に書こうとか、あまり気にしてなさそうなところがいい。



洋風?

ちょっと洋風な感じがする門構えに興味を覚えシャッターを切った。
並木道

ちょっと分かりにくいけど通りの左は木並んでいる。胡同といえばこんな並木がつきもの。
歴史を感じる壁

ちょっとはげかけた壁が白黒写真だと面白いかな?と思った。門についている筒は新聞受かな?



気になる内側

門の中をちょっと覗くとこんな感じ。なかにはたくさんの人が住んでるようで、門の前でカメラを構えてると必ずと言っていいほど住人とはちあわせになりドキっとする。
スローガン

「人民城市人民管人民城市人民建」と書いてあった。



門敦

門の前にある彫刻の施された石は門敦(本当は土偏がつく)言われる土台で、その家の地位を表していたとか。



大きな門

見るからにたくさんの人が住んでそうな門構え。実際、ちょっとの間に何人もの住人が出入りしていた。
四合院の壁

外から見ても何となく四合院のつくりが想像できる。
並木のある路地

古い街並みと木々がなんともよい雰囲気をかもし出している



きれいに維持された家

壁もきちんと塗り直されて、手入れが行き届いている家もある。



真っ直ぐな小道

北京は碁盤の目のようなつくりだがこういう小道を見るとそれがよく分かる。
国慶節

白黒なので全然わからないが、国慶節を祝う赤い国旗が門に掲げられていた。たいてい門柱に旗を挿す金具がついているので春節にはあちこちで紅旗がたなびくのだろう。
自転車

どの家の前にも自転車が立てかけられ、生活感あふれている。昼間でこれだけの自転車を目にするのだから、働いている家族などが帰ってきたら何台になるのだろう?



歳月を感じる屋根

屋根から草が生えていて、歴史を感じる。自転車が置いてなければ、人が住んでるか疑ってしまうかも。



老舎記念館

灯市口のあたりの胡同をぶらぶらしていたら、偶然、老舎記念館を発見。老舎の故居だったらしい。庭に柿の木があり、館長さんと公安のお兄ちゃんが柿を採っていた。
四合院建築

記念館の中は見学でき、老舎の資料はもちろん、四合院建築を見ることができる。



崩れかけた瓦

門の角状の瓦はどの家もたいてい欠けている。中も老朽化しているのだろう。
春聯が残る玄関

訪れたのは10月だったが、春節の名残が玄関に残っていて何とも中国らしい。

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