電影広場21

写メールで撮った写真を記念に載せてみました。
映写室なんて、あんまり見る機会がないので、よろしければここでご覧下さい。
すでになつかしいですね。
映画館に何年もいたわりに映写のことはちんぷんかんぷんです。
フイルムって一秒に24コマ進むんでしたっけ?すぐ忘れちゃうんですよね。
そんな疑問質問などがあれば、もっと詳しく映写さんから教わって来ますんでリクエストしてください。

★ 夕景 ★
日暮れの映画館

川ごしに映画館の建物を見るとこんな感じです。
1階にチケット売り場、3階と5階に劇場が2館づつ、4階と6階が映写室。
20年近く前にオープンしたそうですが、今思えばシネコンのハシリでした。


数年前に整備されて現在のような景観になりました。
空襲で火にまかれた多くの方がこの川に飛び込み亡くなったそうです。供養のお地蔵さんが映画館の駐車場の入り口にもあり、毎年8月24日にお坊さんを呼び拝んでもらいます。
通り

前の通りは一方通行。
車道も歩道もレンガ風の敷石です。
こちら岸は日当たりもよく、雪もよくとけていいのですが、チケット売り場は日差しが厳しく、夏場は暑くて大変です。



★ 映写室 ★
映写機(C-3)

映画館や映写機の種類によっては1台の場合もあるそうですが、ここでは各館に2台づつ映写機があります。
一つの作品を前半と後半に分けて1台づつにセットします。

側面(C-2)

この横長の箱のなかには、大きな電球が入っています。この電球も寿命があるので、メーターを確認し、交換します。
映写機(C-4)

1台目の映写機のフイルムの最後のコマに銀紙のようなものをつけておき、そこのフイルムまで差し掛かると機械がその信号を読み取り、隣の2台目の映写機に自動で切り替わります。
右から見る(C-1)

映写機のフイルムを通す部分は複雑ですが、慣れると手が覚えて素早く通すことができるそうです。この部分で音も読み取ります。
映写機(C-2)

映画の途中に、スクリーンの右上にたまに出現する黒い●はフイルムの継ぎ目のマークです。
フイルムは何巻にも分けて配給会社から届くのでそれを専用のテープでつなぎ、返すときはまたばらすのです。
左から見る(C-2)

劇場のスクリーンへのピント合わせが映写さんの腕のみせどころ。スクリーンのすべてに均一にピントを合わせるのは劇場の構造上無理なので、字幕の出る場所に重点をおくなど、映画によって調節するようです。
映画によって画面の縦横の比率が違うのはご存知ですか?
大雑把にいうとテレビみたいに正方形に近いのがビスタ、洋画の大作に見られる、かなり横長なのがシネスコです。
フイルムの一コマのサイズはどの作品も同じ筈なのに、スクリーンに映すと幅が変わるのが不思議だと思いません?
シネスコのフイルムを手に取って見ると、もともとはすごくタテ長なのです。
これをシネスコ用のレンズで映すと横長に映るんですね。
予告と本編で画面のサイズが違うことがありますよね?
あれは途中でレンズが切り替わっているんです。
映写機の先頭に付いている黒い円盤状のところにレンズが3つはまっていて、それがフイルムの信号を読み取り、回転してふさわしいレンズで上映するのです。(本当に合ってるのかな?)
映写機やレンズが切り替わる瞬間を映写室で見ているとけっこう面白いですよ。

経歴の長い映写技師さんは、劇場で映画を見ると、ピントなどの映り具合が気になって落ち着いて座っていられないとか。
だから結構ビデオ派だったりするようです。そんなもんなんですかね?




★ チケット売り場 ★
チケット売り場

ここでチケットを販売しています。構造上、お客様の声は自然に聞こえますが、内側からの声は聞こえないのでマイクを使います。
電算化されてないので計算は基本的に暗算です。
張り紙だらけ

配給からの通達(割引券、前売券の見本など)がいろいろくるので、ついつい張り紙だらけになります。最近では携帯の画面が割引券になるものもあります。
衝立の裏側

この机で仕事をしたり、ご飯を食べたりします。
遅番はお腹がすくので、お客様の目を盗んでカップ麺などを食べたりします。
お湯を注いだとたんに忙しくなったりしますが。
頭上注意

階段の下にあたるので壁が斜めになっていてよく頭をぶつけます。
さらに裏側

実はこの部屋には流しや冷蔵庫もあり、かなり充実しています。
オーブントースターやレンジ、たまに炊飯ジャーを持ち込む人もいます。
タイムテーブル

黒いのはタイムテーブルが書かれたボードです。各映画ごとに休日、平日に分けて用意しておきます。
それをカウンターの正面に掛け、上映時間をご案内するわけです。
つり銭マシン

昔の駅の窓口にあるようなつり銭マシンです。
下のボタンを押し込むとそれぞれ決められた枚数の硬貨が飛び出てくるという単純なつくりなのですが、これがかなり重宝です。
高速道路の料金所でも使っていたのをみてニヤリとしました。
古いエアコン

部屋が狭いのでこんな古いエアコンで冷暖房はばっちり。
ただ、除湿ができないのと、ちょうどいい温度にならないのが難点。

隣の社是はなんとも。。。
生活してます

歯ブラシ、ヘアーワックス、ハンドクリーム、粉末スープ、茶葉などいろんな私物がてんこもり。

閉館後

仕切りや机をすべて片付けたら意外に広くてびっくりです。一人なら住めそうです。ちなみに冷蔵庫もこの後片付けました。



★ 夏の風物詩 ★
雨漏り?

いえ、空調機の結露が配管を伝って噴き出し口から落ちてくるようです。
でも夏場は冷房を入れずにはいられません。
足元注意

エレベーターホールはバケツでいっぱい。
こうなると貧乏っちくて最低です。

注・折りをみてまた更新しまーす。

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